胸焼け・胃もたれ・吐き気

胃もたれ・胸やけ・
吐き気について

胃もたれ、胸やけ、吐き気は、日常生活の中で多くの方が経験する、非常に身近な症状です。
食べ過ぎや飲み過ぎ、脂っこい食事、過度のストレス、睡眠不足などが原因となり、一時的に現れることも少なくありません。

しかし、症状が長引いたり繰り返したりする場合、逆流性食道炎、胃炎、胃・十二指腸潰瘍、機能性ディスペプシアなどの疾患が背景に隠れていることがあります。
まれではありますが、胃がんなどの重大な病気が見つかるケースもあります。

多くの症状は、適切な治療と生活習慣の見直しによって改善・コントロールが可能です。
当院では、症状を一時的に抑えるだけの漫然とした投薬治療は行わず、患者様一人ひとりの生活背景を丁寧に確認した上で、根本原因へのアプローチを大切にしています。

薬物療法が本当に必要な場合には慎重に適切な治療を行いながら、食事、飲酒、喫煙、睡眠、ストレス環境などについても具体的な改善策をご案内し、長期的な症状改善と再発予防をともに目指します。

「症状が続く」「徐々に強くなってきた」「市販薬を使っても効果が実感できない」
このような場合は、我慢せずに早めにご相談ください。

このような症状はありませんか?

次のような症状は、
胃や食道の不調のサイン
かもしれません。

  • 食後に胃が重だるく、消化が進まない感じが続く
  • 胸やみぞおちが焼けるようにヒリヒリする
  • 酸っぱいげっぷが増え、胃酸が上がってくる感じがする
  • 胃のムカつきや不快感、張る感じが続いている
  • 吐き気があり、気持ちが悪い
  • 食欲が低下している
  • 朝起きたときに胸やけや喉の違和感がある
  • 就寝中に胃酸がこみ上げる感じがする

すぐに受診すべき症状は?

次のような症状がみられる場合は、緊急性の高い病気が隠れている可能性があります。
早急に医療機関を受診してください。

  • 耐えがたい腹痛・胸痛が突然出現した
  • 何度も嘔吐を繰り返す、吐き気が止まらない
  • 吐血、または黒色便(タール便)を認める
  • 意図しない体重減少がみられる
  • 症状が数週間以上続いている、あるいは急速に悪化している
  • 食事・水分がほとんど摂れない状態が続いている

胃もたれ・胸やけ・吐き気の原因

胸やけの主な原因

胸やけは、胃酸が食道へ逆流することによって起こります。
食道は胃酸に弱いため、逆流が起こると強い灼熱感や違和感を生じます。

主な原因は以下の通りです。

  • 胃酸や消化液の逆流
  • 加齢による食道胃接合部の緩み(下部食道括約筋の機能低下)
  • 食べ過ぎや脂質の多い食事
  • アルコール摂取や喫煙習慣
  • 肥満や前かがみ姿勢
  • 食後すぐ横になる生活習慣
  • 就寝前の飲食
  • 強いストレス

胃もたれ・吐き気の主な原因

胃もたれや吐き気は、胃の動きが低下し、消化が滞ることによって起こります。

背景として次のような要因が関与します。

  • 胃の蠕動運動の低下
  • 自律神経の乱れや精神的ストレス
  • 消化不良、過食
  • ピロリ菌感染
  • 急性・慢性の胃炎
  • 胃・十二指腸潰瘍

胃もたれ・胸やけ
・吐き気が起こる主な病気

症状の背景には、
以下のような病気がみられることがあります。

  • 逆流性食道炎
  • 機能性ディスペプシア
  • 感染性胃腸炎
  • 胃がん
  • 胃・十二指腸潰瘍
  • 腸閉塞(イレウス)
  • 胆のう炎
  • 膵炎

胃もたれ・胸やけ・
吐き気がある時の検査

問診

症状の出る時間帯、食事との関係、生活習慣、喫煙・飲酒歴、使用中のお薬などを詳しくお聞きします。
これらの情報だけでも、原因疾患の見当がつくことが多く、非常に重要な診察項目です。

血液検査

炎症の有無、貧血の有無、肝臓・胆道・膵臓の異常などを確認し、消化器以外の病気を除外します。

胃カメラ検査

食道、胃、十二指腸の粘膜を直接観察し、

  • 逆流性食道炎
  • 潰瘍
  • がん

などの有無を評価します。
検査中にピロリ菌の検査や組織検査を行うことも可能です。

胃もたれ・胸やけ・吐き気の治療

原因や病態に応じて以下の治療を組み合わせます。

  • ピロリ菌の除菌治療(適応がある方のみ)
  • 胃粘膜保護薬の使用
  • 胃酸分泌抑制薬の使用(H2ブロッカー・PPI など)
  • 消化管運動改善薬・制吐薬の使用

当院では、必要最小限の薬剤を用い、安全性を重視した治療を心がけています。
症状やライフスタイルを考慮しながら、短期間での改善と再発防止を目標に治療を進めます。

胃もたれ・胸やけ・
吐き気がある時の食事

症状改善のためには
日常の食習慣が非常に重要です。

  • 脂っこい食品、香辛料など刺激物を控える
  • アルコール・コーヒー・炭酸飲料は控えめにする
  • 消化の良い食品を少量ずつ摂取する
  • 早食いを避け、よく噛んで食べる
  • 食後すぐ横にならない
  • 就寝2~3時間前以降の食事を避ける