何か飛び出してくる

おしりからプニプニした
何かが飛び出してくる

「排便のときに、何かおしりから出てくる感じがする」
「指で触ると、やわらかいものがぷにっと触れる」
「自然に戻るけれど、毎回繰り返すので不安」

このような症状は、「肛門や直腸の病気によって起こる“脱出症状”」であり、決して珍しいものではありません。
特に、初期は痛みをほとんど感じないことが多く、「様子見」をしてしまう方が非常に多い症状です。

しかし、

  • 出血が続く
  • 脱出が戻りにくくなる
  • 便失禁や排便障害が起こる
  • がんなど重い病気の発見が遅れる

といった問題につながることがあるため、早めの受診・正確な診断が重要です。

おしりから何か飛び出してくる(脱出)原因や疾患

痔核(いぼ痔)

原因の中で最も多いです。
肛門内の静脈のクッションが腫れてふくらみ、外に飛び出します。

特徴

  • 排便時にだけ脱出する
  • 初期はほとんど痛みがない
  • 出血を伴うことがある
  • 指で押すと戻る

進行すると下記のような症状が起こります。

  • 毎回脱出する
  • 押しても戻らなくなる
  • 炎症を起こし激痛が出る

直腸脱

直腸そのものが肛門から外に出てしまう状態です。

特徴

  • 筒状にズルッと出る
  • 高齢者女性に多い
  • 排便後も戻りにくい

放置すると、下記のような症状が起こります。

  • 便失禁・残便感
  • 清潔保持が困難
  • 生活の質が大きく低下

直腸粘膜脱

直腸の粘膜のみが部分的に脱出する状態です。

特徴

  • 見た目は軽度の痔に似ている
  • 少量の脱出
  • 痛みがほぼない

痔と自己判断されやすいため、診察なしでの見分けは困難です。

直腸ポリープ・肛門ポリープ

ポリープが排便時に肛門外へ押し出され、「何か出てきた」と感じる場合があります。

特徴

  • ぷよぷよして柔らかい
  • 痛みなし
  • 出血を伴うことがある

重要な注意点

ポリープの中には、

  • がんへ進行する可能性のあるもの
  • すでにがんが隠れているもの

が含まれるため、内視鏡検査が必要です。

肛門皮垂(スキンタグ)

痔の治癒後などに残る皮膚のたるみです。

  • やわらかい皮膚のふくらみ
  • 痛み・出血は通常なし
  • 医学的には無害

見た目や違和感の原因となり、清潔保持が困難になったり摩擦で炎症を起こすこともあります。

放置するとどうなるの?

脱出症状を放置した場合、脱出が次第に大きく・戻りにくくなる

  • 出血が慢性化 → 貧血
  • 皮膚炎・感染
  • 排便困難、残便感、失禁
  • 本来早期で見つかる大腸がんが進行

など、悪化の一途をたどります。特に「痛みがない=大丈夫」ではありません。

おしりから何か飛び出してくる場合の検査・治療について

検査

視診・触診

いずれも短時間で安全に実施可能です。羞恥心や不安に最大限配慮して行います。

治療

軽症
  • 軟膏・坐薬
  • 排便改善指導
  • 生活習慣の調整
中等症以上
重症(直腸脱等)

症状に応じた外科治療、入院手術のできる病院へご紹介いたします。

無理に押し込まないで!
自宅でできる応急処置

脱出時は以下を守ってください。

  • 清潔なガーゼでやさしく保護
  • 横になって安静
  • いきまない
  • 早めに医療機関を受診

やってはいけないこと

  • 強く押し戻す
  • マッサージする
  • 市販薬だけで我慢

→ 出血・感染・悪化の原因になります。

よくある質問

出ているけど、痛みがありません。原因は何ですか?

多くは痔核、粘膜脱、皮垂です。
ただし、ポリープやがんの可能性もゼロではありません。

何か挟まっているような違和感があります。

肛門内の脱出初期症状のことが非常に多いです。
診察でその場で原因が判明します。

茶色いヒモのようなものが出ました。

血液の塊、脱出した粘膜、ポリープなどが考えられます。
必ず受診してください。

まとめ

おしりから何かが出てくる症状は、決して珍しいものではありません。
ただし、「痛みがないから大丈夫」と思ってしまうことで、治療のタイミングを逃してしまう方が多いのも事実です。

実際には、早い段階であれば体への負担が少ない方法で改善できるケースがほとんどです。
診察は短時間で終わり、その場で原因がはっきりすることも少なくありません。

「これくらいで受診していいのかな」と迷われる段階こそ、ぜひご相談ください。
錦糸町おしりとおなかのクリニックでは、不安に配慮しながら丁寧に診察いたします。